サステイナブル経営総合研究所設立趣意書(ご挨拶)

「失われた10年」という言葉が、時に日本では使われます。いつ、何が失われたかはケースバイケースなのでしょう。翻って環境やサステナビリティの分野を見るならば、私はこの10年で、日本の国際的水準は残念ながら全体で低下したという認識を持っています。

たとえば経営の領域を見るならば、「環境はコストであり、できることなら最小化したい。」、「CSRとは企業の社会貢献、メセナ活動である。」といった旧態依然とした誤認をしている会社、組織が少なくありません。いずれにしても、サステナビリティは、組織の競争力とトレードオフの関係にあるという誤解から未だに抜け出せないでいるのです。

私は、「環境、CSR、SDGsは、イノベーションの原動力である。」という信念に近い仮説を持っています。これらはいずれも、社会的課題のパーツであり、各要素をいかに有機的に組み合わせるかが、イノベーションを創発するための鍵となるのです。

この度、その仮説を立証するために、サステイナブル経営総合研究所を立ち上げることと致しました。
ささやかな組織ではありますが、

の3本の柱で、活動を行ってまいります。
(画像の各項目クリックで該当箇所が表示されます。)

微力ではありますが、サステナビリティがイノベーションエンジンとなる事例を少しでも創り出し、日本の国際的競争力の向上、さらには持続可能な社会の構築に寄与したいと考えます。

どうぞ今後共、みなさまのご指導、ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

2018年9月吉日
多田博之